ボートレースの3カドとは?戦術の意図と穴舟券を獲る攻略法
ボートレースのスタート展示で、3号艇がスッと後ろに下がり、ダッシュに構える。 この瞬間、場内のボルテージは一気に上がります。それこそが、一撃必殺の破壊力を持つ戦法「3カド(サンカド)」です。
「3カドになった時は誰を買えばいい?」
ボートレース初心者から中級者まで、そんな疑問を抱く方は多いはず。3カドは単なる進入の変化ではなく、「高配当(穴舟券)の合図」です。
この記事では、3カドの仕組みから、選手が3カドを選択する意図、そして的中率と回収率を跳ね上げる攻略ポイントを徹底的に解説します。
「3カド」とは?
まずは「3カド」の定義を整理しましょう。
3コースが「ダッシュ」に引く変則進入
通常、ボートレースの進入は「スロー3艇、ダッシュ3艇(3対3)」が基本です。 しかし3カドの場合は、3号艇が助走距離を長く取るために後ろへ下がり、「スロー2艇、ダッシュ4艇(2対4)」の形になります。
- 通常: [1 2 3] / [4 5 6] (3がスロー)
- 3カド: [1 2] / [3 4 5 6] (3がダッシュ)
なぜ「カド」と呼ばれるのか?
ボートレースでは、ダッシュ勢の一番内側のポジションを「カド」と呼びます。 通常なら4コースがカド(4カド)ですが、3号艇がダッシュを選択すると、3コースがダッシュ勢の最内=「カド」になるため、「3カド」と呼ばれます。
なぜ選手は3カドを狙うのか?
選手がわざわざ不利に見える後方(ダッシュ)へ下がるのには、明確な「勝つための理由」があります。
① 圧倒的なスピードで「まくり」を決めるため
スロー勢に比べ、ダッシュ勢は助走距離が長いため、スタートライン通過時の最高速度が上がります。3コースから一気に加速し、内側の1号艇・2号艇を外から飲み込む「まくり」を決めるのが最大の狙いです。
② モーターの「伸び足」を最大限に活かすため
その節、自分のモーターが「伸び(直線での加速)」に特化している場合、スローからじわじわ加速するよりも、ダッシュから全速でフルスロットルに入れる方が、モーターの性能を引き出せます。
③ 内側の「カベ」が薄いと判断した時
隣の2号艇のスタートが遅い、あるいはスタートに不安がある場合、3カドから攻めれば比較的容易にインコースを叩けます。いわば、「弱点を突いた奇襲」です。
3カドのデメリットと注意点
ハイリターンにはハイリスクが伴います。
- スタートの難易度が高い: 助走が長い分、スリット付近での微調整が難しく、フライング(F)や出遅れの不安が付きまといます。
- 「まくり差し」が難しくなる: ダッシュに引くと角度がつくため、内側をくるりと差す「まくり差し」よりも、外から叩く「まくり」一辺倒になりがちです。
- 不発時の惨敗: 内側の艇に抵抗され、まくりきれなかった場合は、外に膨らんでコースを失い、大敗(5〜6着)するケースも少なくありません。
3カド出現時の「穴舟券」攻略法
3カドを見つけたら、高配当を獲る大チャンスです。以下の3つのパターンを狙い撃ちしましょう。
パターンA:3号艇が「まくり」きる展開
3号艇の伸び足が圧倒的な場合の王道パターンです。内側をすべて飲み込むため、外枠の艇が連動して付いてくるのがセオリーです。
- 狙い目: 3-45-456
- ポイント: 1号艇は3号艇に潰されるため、思い切って切るか、3着までにするのがコツ。
パターンB:3号艇が攻めて、4号艇が「ごっつぁん」展開
3号艇が強引にまくりに行き、1・2号艇と競り合って共倒れ(あるいは膨らむ)になった隙を、4号艇がズバッと差すパターンです。これを**「マーク差し」**と呼びます。
- 狙い目: 4-35-全
- ポイント: 3カドの攻めを一番近くで見ている4号艇は、展開に恵まれやすく、配当も跳ね上がります。
パターンC:3カドが不発、1号艇の「逃げ」
展示で3カドを見せても、本番で1号艇が質の良いスタートを決めれば、3号艇は手も足も出ません。
- 狙い目: 1-24-全
- ポイント: 「3カドだから荒れる」と予想が偏る中、あえて1号艇から買うことで、意外とオッズがつくこともあります。
3カドを狙うべき条件(レース場・選手)
- 江戸川・戸田: コース幅が狭く、もともと「まくり」が決まりやすい場では、3カドの破壊力は倍増します。
- チルトを跳ねる選手: 菅章哉選手のように、伸び特化の調整をする選手が3コースに入った時は要注意です。
- 展示タイム: 3号艇の展示タイムがダントツで良い場合は、迷わず3カドからの攻めを警戒しましょう。
まとめ:3カドは高配当のサイン!展示航走を見逃すな
ボートレースの3カドは、「攻めの意思表示」です。 1号艇が勝つのが当たり前の競技において、その秩序を破壊してくれるのが3カドという戦術。
スタート展示で3号艇が引いたのを見たら、それは「万舟券」への招待状かもしれません。モーターの伸び、2号艇のスタート力、そして選手の性格を総合的に判断し、勇気を持って「3頭」や「展開の4頭」を狙ってみてください。
以上、3カド攻略解説でした!
アコムの太客(債務者)です、会社員です。
毎日パチ屋に通う養分、ボートレースもたまに買います。趣味でブログ始めました。Xで毎日稼働をポストしてます。
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