競艇のレース選びの極意|勝てるレースを絞って回収率を劇的に変える方法
3つのポイント
- 勝てるレースの条件は? 1号艇の信頼度が「極端」な番組を探す
- 捨てるべきレースは? 実力が拮抗し、展開が読めない番組を捨てる
- 狙い目は? モーター機力差がハッキリ出る会場と番組構成
結論から言うと、収支を劇的に変える極意は「1日のうち、自分の得意な展開が100%描ける3レースだけに絞ること」です。全レース買っている限り、25%の控除率によって資金は必ず底をつきます。
「当てたい」という欲を捨て、「勝てるレース」を絞り込む選定眼を手に入れる事がボートレースでは最重要です。そのために必要な「レース選びの基準」をこの記事で解説します。
- なぜボートレースは「レース選び」がすべてなのか?
- 「25%の壁」は全レース参戦では超えられない
- 「当たるレース」と「勝てるレース」は別物
- プロは「買わない理由」を探している
- 回収率を上げるための「勝てるレース」3つの選定基準
- ① 1号艇の信頼度が「極端」なレースを選ぶ
- ② 選手の実力よりも「モーター機力」に差があるレース
- ③ 「企画レース(シード番組)」の特性を利用する
- 【実践】プロも狙う「おいしいレース」の具体例
- ① 「1強+5弱」の企画レースで点数を極限まで絞る
- ② 女子戦の「スタート展示」から生まれる展開
- ③ 「進入固定レース」で不確定要素を消す
- 逆に「手を出してはいけない」危険なレース
- ① 機力が拮抗している「横並び」のレース
- ② 悪天候・高波時の「様子見」レース
- ③ 「中途半端なオッズ」のイン戦
- レース選びの精度を高める「マイルーティン」の作り方
- 手順① 出走表の「数字」に優先順位をつける
- 手順② 直前展示で「スリットの気配」だけを見る
- 手順③ 締切5分前の「オッズ」で最終決断する
- まとめ:選ぶことは「捨てること」
なぜボートレースは「レース選び」がすべてなのか?
ボートレースで負け越している人の多くは、「予想のプロ」になろうと必死です。しかし、安定して収支をプラスにしている人は、予想の前に「レースを選ぶプロ」であることを知っています。
なぜ予想力よりも「選定力」が重要なのか、その決定的な理由を解説します。
「25%の壁」は全レース参戦では超えられない
ボートレースには「控除率25%」という冷酷なルールがあります。10,000円の舟券が買われた時点で、2,500円は施行者の取り分となり、残りの7,500円をファン同士で奪い合っているのが現実です。
適当に全レースを買い続けると、数学的には必ず回収率は75%に収束していきます。この「マイナス25%」のハンデを跳ね返してプラスを作るには、期待値が100%を超える「歪み」のあるレースだけを狙い撃つしかないのです。
「当たるレース」と「勝てるレース」は別物
多くのファンは「1号艇が強そうだから当たるだろう」という理由でレースを選びます。しかし、それは「当たるレース」であって、必ずしも「勝てる(稼げる)レース」ではありません。
- 当たるレース: 1号艇が勝つ確率が高いが、オッズが低すぎてガミる(的中してもマイナス)リスクが高い。
- 勝てるレース: 自分の想定する的中確率に対して、オッズ(配当)が割に合っている。
「的中率」に逃げると、一度の不的中ですべての利益が吹き飛びます。レース選びの段階で、「この配当ならリスクを取る価値があるか?」を判断することが、回収率を劇的に変える分岐点となります。
プロは「買わない理由」を探している
初心者は出走表を見て「どう買うか」を考えますが、プロは「なぜこのレースを買ってはいけないか」という欠点を探します。
- 進入がもつれそうで展開が読めない
- モーターの気配が横一線で差がない
- 1号艇の選手のイン実績に不安がある
こうした不安要素が一つでもあるレースを徹底的に「見(ケン)」して排除する。この「捨てる勇気」こそが、軍資金をパンクさせず、勝負所で大きく張るための最大の武器になるのです。
回収率を上げるための「勝てるレース」3つの選定基準
「どのレースも同じ」に見えているうちは、ボートレースで勝つことはできません。回収率が高い人が共通して狙っている「勝てるレースの3つの基準」を公開します。
① 1号艇の信頼度が「極端」なレースを選ぶ
ボートレースの基本はイン戦ですが、狙い目は「インが鉄板のレース」か、逆に「インが飛ぶ(負ける)レース」のどちらかです。
- 鉄板レースを狙う場合: 1号艇のイン逃げ率が80%を超え、かつ壁役の2号艇の実力が安定している番組。ここでは「1-23-234」など、点数を極限まで絞って厚く張るのが正解です。
- イン崩れを狙う場合: 1号艇の選手のイン実績が低く、かつ角(4コース)に強力な捲り屋がいる番組。ここではインを完全に切り、中穴〜万舟券へシフトします。
一番やってはいけないのが「インが逃げるかもしれないし、差されるかもしれない」というどっちつかずのレースに手を出すことです。
② 選手の実力よりも「モーター機力」に差があるレース
ボートレースは「人間2割、エンジン8割」と言われるほどモーターが重要です。特に狙い目なのは、「選手の実力(階級)は低いが、モーターが超抜(ぶっ壊れ性能)な艇」が混じっているレースです。
- 展示タイムの乖離をチェック: 1艇だけ展示タイムが抜けて早い、または回り足の気配が明らかに違う場合は、階級の壁を越えて突き抜ける可能性が高まります。
- 「隠れた良機」を見抜く: 数字上の勝率は低くても、直近で整備が当たり、急上昇しているモーターを見逃さないこと。
実力伯仲のレースよりも、「機力のパワーバランスが崩れているレース」の方が、展開を読みやすく、かつおいしい配当にありつけます。
③ 「企画レース(シード番組)」の特性を利用する
各会場が用意している「企画レース」は、レース選びの宝庫です。
- 1号艇にA級、他がB級: 圧倒的にインが強い構成ですが、その分オッズも極端に下がります。ここでは「いかに点数を絞れるか」の勝負になります。
- 進入固定レース: 枠なり進入が確定しているため、コース取りの駆け引きという不確定要素を排除できます。
これらのレースは「施行者の意図」が明確です。その意図に乗っかるか、あるいはあえて裏をかくか。番組のクセを理解するだけで、勝率は格段に上がります。
【実践】プロも狙う「おいしいレース」の具体例
理屈はわかっても、いざ1日12レースある番組表を前にすると迷ってしまうものです。ここでは、私が実際に「勝負レース」としてピックアップする際の具体的なパターンを3つ紹介します。
① 「1強+5弱」の企画レースで点数を極限まで絞る
多くの会場で実施されている「1号艇にだけA級、他は全員B級」といった企画レースです。
- 狙い方: 1号艇のイン逃げは「ほぼ確定」として扱います。ここで重要なのは、2着・3着を広げないこと。
- プロの視点: 「1-23-23」の4点、あるいは「1-2-34」の2点まで絞ります。配当が3〜5倍しかなくても、的中率80%以上のレースに厚く張ることで、確実に資金を増やします。「安すぎて買えない」ではなく「確実に増える銀行レース」に変えるのがコツです。
② 女子戦の「スタート展示」から生まれる展開
女子戦は一般戦に比べて、スタートの速さや旋回技術に差が出やすいのが特徴です。
- 狙い方: スタート展示で1艇だけ突出して速い(スリットで抜けている)艇を探します。
- プロの視点: もしその艇が「3コース」や「4コース」にいるなら、1号艇が人気を集めていてもあえて逆らいます。女子戦は一度展開が崩れると、高配当が飛び出しやすい傾向があります。**「格上のA1選手でも、モーターが死んでいればB級に食われる」**という現象が最も顕著に出るのが女子戦です。
③ 「進入固定レース」で不確定要素を消す
ボートレースの難しさの一つに「待機行動でのコース取り(前付け)」がありますが、進入固定レースにはそれがありません。
- 狙い方: 枠なりが保証されているため、純粋に「スタート力」と「モーターの足」だけを評価します。
- プロの視点: 進入の入れ替わりを考慮しなくて良いため、「1マークの展開予想」に全神経を集中できるのがメリットです。特に、ダッシュ勢(4〜6コース)の伸び足が良い時は、捲り展開を信じてインを切るという「決断」がしやすくなります。
逆に「手を出してはいけない」危険なレース
勝てない人ほど、どんなに難しい条件でも「無理やり予想を立てて」舟券を買ってしまいます。軍資金を守り、回収率を維持するために**「絶対にスルーすべき」3つの悪条件**を覚えておきましょう。
① 機力が拮抗している「横並び」のレース
出走表の勝率も、展示タイムも、モーターの数字も、6人全員が似たり寄ったりのレースです。
- なぜ危険か: 決定的な「差」がないため、誰が勝ってもおかしくありません。展開ひとつで着順が入れ替わる「運ゲー」の要素が強くなり、予想のプロでも的中を絞り込むのが困難です。
- 判断基準: 「誰が勝つか」ではなく「誰が負けるか」すら絞れないなら、そのレースには1円も投じる価値はありません。
② 悪天候・高波時の「様子見」レース
風速5メートル以上の強風や、水面にうねりがある時のレースは要注意です。
- なぜ危険か: どんなに実力があるA1選手でも、風や波に足元をすくわれ、ターンマークを外したり転覆したりするリスクが急増します。特にその日の第1レースなどは、まだ誰も水面状況を掴めていないため、予想外の展開になりがちです。
- 判断基準: 展示航走を見て「乗りづらそうにしている選手」が多い場合は、実力通りの決着になりません。荒れることを確信して穴を狙うのでない限り、見送るのが賢明です。
③ 「中途半端なオッズ」のイン戦
1号艇の逃げが「確実ではない」のに、名前だけで人気が集中し、オッズが1〜3倍台に張り付いているようなケースです。
- なぜ危険か: 「当たっても儲けが少なく、外れた時のダメージがデカい」という、期待値が圧倒的に低い状態だからです。いわゆる「リスクとリターンが合っていない」レースです。
- 判断基準: 「1号艇が負けるパターン」が一つでも脳裏をよぎるなら、その低配当に突っ込むのはギャンブルではなく単なる「献金」です。
レース選びの精度を高める「マイルーティン」の作り方
ボートレースで負ける最大の原因は「感情」です。負けが込んで「取り返したい」と思った瞬間、レース選びの基準は崩壊します。そうならないために、機械的にレースを仕分ける「マイルーティン」を確立しましょう。
手順① 出走表の「数字」に優先順位をつける
全ての数字を網羅しようとすると迷いが生じます。まずは以下の3点だけをチェックする癖をつけましょう。
- 当地勝率: その会場との相性。全国勝率よりこちらが重要です。
- モーター2連率: 40%を超えている艇が1つでもあるか。
- 1コース1着率: 1号艇の選手が「逃げ切れるタイプ」かどうか。
これらが噛み合わないレース(例:1号艇の逃げ率が低いのにモーターが良い、など)は、その時点で「難解レース」として除外候補に入れます。
手順② 直前展示で「スリットの気配」だけを見る
展示航走で見るべきポイントは多々ありますが、初心者は「スリット(スタート)後の伸び」だけに注目してください。
- チェック法: スタート展示で横一線から1艇だけグイッと前に出る艇はないか?
- もしそんな艇がいれば、そのレースは「買い」です。逆に、全員が同じような伸びなら、展開が読みにくいため「見(ケン)」を検討します。
手順③ 締切5分前の「オッズ」で最終決断する
どれだけ良いレースだと思っても、オッズを見て「期待値」がなければ買いません。
- 決断の基準: 「的中確率」×「オッズ」が100%(1.0)を超えているか。
- 例:50%の確率で当たると思う買い目が2.5倍なら「買い」。20%の確率しかないのに3.0倍なら、それは「毒」でしかありません。ここで納得がいかなければ、勇気を持って画面を閉じましょう。
まとめ:選ぶことは「捨てること」
ボートレースにおいて、レース選びは「戦う場所を自分で決める権利」です。
- 全レース予想して、25%のショバ代を払い続ける「カモ」で居続けるか。
- 自分の得意なパターンが来た時だけ、プロのように資金を集中させるか。
今日からまずは、「1日12レースのうち、勝負するのは3レースまで」というルールを自分に課してみてください。無駄な負けが減るだけで、あなたの回収率は驚くほど跳ね上がるはずです。
以上、レース選び解説でした!
アコムの太客(債務者)です、会社員です。
毎日パチ屋に通う養分、ボートレースもたまに買います。趣味でブログ始めました。Xで毎日稼働をポストしてます。
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