ボートレースのオールスローとは?意味や展開予想のコツを徹底解説

ボートレースのオールスローとは?意味や展開予想のコツを徹底解説

ボートレースを予想していると、稀に「123/456」という通常の枠なり進入ではなく、6艇すべてがスロー(助走距離が短い状態)で構える「オールスロー」という場面に遭遇することがあります。

実はこのオールスロー、単なる珍しい現象ではなく、高配当の使者になることもあれば、実力者の意地がぶつかり合う激戦の証でもあるのです。

今回は、オールスローの意味から、重賞レースで発生する理由、そして舟券攻略のポイントを徹底解説します。

「オールスロー」とは?

通常、ボートレースのスタートは、助走距離を短く取る「スロー勢」と、助走距離を長く取る「ダッシュ勢」に分かれる「3対3」や「4対2」のスタイルが一般的です。

しかし、「オールスロー」は、6艇すべてのボートがダッシュを使わずにスタートラインへ向かう進入を指します。外枠の4〜6号艇であっても、レバーを握り込んで加速する「ダッシュ」を使わず、ゆっくりと構える独特の光景が特徴です。

なぜ起こる?オールスローが発生する最大の理由

オールスローが発生する原因のほとんどは、SG・G1級の重賞レースにおける「コース取りの激化」にあります。

  • 「前づけ」と「抵抗」のデッドヒート
    一走の重みが違う記念レースでは、外枠の選手(特にベテラン勢)が内側のコースを奪おうと「前づけ」を仕掛けます。これに対し、内枠の選手も「1コースの利」を死守するために一歩も引きません。
  • 「引いたら負け」の心理状態
    お互いに譲らず、スリット(スタートライン)に向けてじりじりとボートを詰め寄せていく結果、助走距離を取るための「ダッシュに引くスペース」が物理的に消滅します。「ここで引いてダッシュに回ったら、中途半端な体勢で置いていかれる」という心理が働き、結果として全員がスローの位置で構えざるを得なくなるのです。
※補足:極めて稀に、台風並みの強風や高波などの異常気象時に、フライング防止の安全策として全艇スローが選択されることがありますが、これは現代のボートレースにおいては例外中の例外と言えます。

オールスロー時のレース展開:ここが勝負の分かれ目

オールスローになると、通常のレースとは全く異なる展開になります。

  • 「まくり」が物理的に難しくなる
    ダッシュによる加速(伸び)が使えないため、外枠の選手が内枠を一気に飲み込む「まくり」が決まりにくくなります。
  • 「深い起こし」がもたらすプレッシャー
    スタートラインまでの距離が100mを切るような「深い」位置からのスタートになります。加速する時間が短いため、少しのレバー操作の遅れが致命的な出遅れに繋がります

4. 舟券攻略のポイント:何を基準に選ぶべきか?

オールスローのレースで勝つための、具体的な予想のコツを紹介します。

「伸び」よりも圧倒的に「出足・行き足」重視

助走距離が短いため、最高速(伸び足)の良さはあまり関係ありません。それよりも、低速から一気に加速する「出足」や「行き足」が良いモーターを評価しましょう。展示航走での「起こし」の力強さに注目です。

「深イン自滅」と「カド受け不在」を突く

内枠が無理にコースを主張して「深イン」になった場合、1号艇がスタートで後手を踏む確率が上がります。この時、スロー勢の中でも比較的距離を取れた3コースや4コースの選手が、鋭い「差し」や「まくり差し」で突き抜けるパターンが狙い目です。

選手の「スタート技術」と「精神力」を信じる

SG・G1のオールスローは、まさに精神力の削り合いです。深い位置からでも正確にスタートを決められるベテランや、その場の雰囲気に飲まれないトップレーサーの実績を重視するのが定石です。

オールスロー攻略まとめ

オールスローは、単なる進入のイレギュラーではなく、「勝負を諦めない一流選手たちのプライド」がぶつかり合った結果です。ここまでの解説を踏まえて、オールスローの時は以下のポイントを整理して予想に活かしましょう。

オールスロー攻略の3大鉄則

  • 「内側の自滅」による高配当パターンを想定する
    1号艇がコースを守るために深くなりすぎた場合、スタートで遅れるリスクが高まります。その際、少しでも距離を確保できた3・4コースの「まくり差し」が、オールスロー時における最大の見どころであり、高配当の狙い目です。
  • 「伸び」より「出足・行き足」を最優先
    助走距離が取れないため、最高速の伸びは通用しません。スリット後にスッと出ていく「行き足」の良さを展示航走で必ず確認してください。
  • 「深い起こし」でも動じない選手を狙う
    待機行動が長く、80m付近からの「深い起こし」はベテランでも技術を要します。スタートランクが高く、深い位置からの経験が豊富な実力者を信頼するのが定石です。

オールスローは、ボートレースの中でも最もヒリヒリする「極限の心理戦」です。 単に内枠が有利と決めつけず、選手の意地がレース展開をどう変えるのかを読み解くことで、的中への道がぐっと近づきます。

以上、オールスロー解説でした!

コメント (0)

コメントする人

セキュリティのためreCAPTCHAを利用しています。
Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。
アコムの太客
アコムの太客

アコムの太客(債務者)です、会社員です。
毎日パチ屋に通う養分、ボートレースもたまに買います。趣味でブログ始めました。Xで毎日稼働をポストしてます。